拙者のターン、ドロー!猫耳メイド街道に突き進むでござるぞ!!
さあ行くでござる!往くでござる!逝くでござるぅ!未来融合ーフューチャーフュージョンを発動!」
「魔弾-デッドマンズ・バーストを発動しますわ、フューチャーフュージョンを無効にして破壊ですの!」
ニタリと笑うロックさん。
ロック「貴重な魔弾をまた使わせたでござるな!このままバトルフェイズでござる!2400のサイバー・ダーク・キールでワイルドを攻撃でござるよ!」
「攻撃宣言時に魔弾-ネバー・エンドルフィンをワイルドと同じ列で発動しますわ!ワイルドの攻撃力を倍の3400にするですの!」
ロック「攻撃力を倍にしたところで無意味だと忘れたでござるか!ダメージ計算に入ればクローの効果でヌトスを落として破壊してしまうでござるよ!」
「ええ、知っていますわ。だから『攻撃宣言時に使った』ですの。同列で魔法カードが発動したことでワイルドの効果!墓地の魔弾カード三枚を対象にして発動、デッキに三枚を戻して一枚カードをドローしますわ!」
ロック「ワイルドの効果発動タイミングを逃さないためでござるか。しかし、このままダメージ計算ですぞ!装備されているクローの効果で旧神ヌトスを墓地に送り、タイミングを逃さないヌトスの効果でワイルドを破壊するでござるよ!」
「……っ!」
ロック「また、場には魔弾の射手がいなくなったでござるなぁ、なら今度は問題なく打てますな!2枚目の未来融合を発動!そしてカードを一枚伏せターンを終えるでござる。諸君!我々こそが正義!勝利は近いですぞ!!」
「「「「おおおおお!!!」」」」
葉月「ちょっと!あれターン一制限ないの!?」
ロック「昔のカードなんてそんなものでござるよ」
「シフォンはまた場が0枚でターンを迎えちゃったかー。ロックさん伏せ二枚あるし、キールも健在、未来融合もある、これはピンチかもー。」
「オーナー、絶対楽しそうですよね?」
「ナンノコトカナー?」
シフォンは若干呆れ顔だ。とは言えここから巻き返せるのかな…?
(先攻3ターン目盤面)
「……正義は貴方達に?」
ロック「そうでござるが?」
「……勝利は近い?」
ロック「んん、当然ですぞww」
ニコリとするシフォン。
あ、なんか寒気がする。
「ええ、安心しましたわ。つまり……私はどんな『悪虐』も為して良いのですわね?」
葉月「シフォンおねーちゃんから凄い嫌な気配がするよぉ…」
小学生にもわかる殺気を店内で出さないでください。
「私のターンですの。……手札もライフも蜂の巣にして差し上げますわ。手札から魔弾の射手・カスパールを通常召喚!そのままカスパールの下で魔弾-クロス・ドミネーター発動ですの!対象はインフェルノがなくなって対象に取れるようになったサイバー・ダーク・キール!効果は無効で攻撃力は0ですわ!」
ロック「装備する効果を無効にされたでござる!し、しかし墓地にクローが送られればサーチ効果が…は、発動しない!?何故!?」
「当然ですわ、サイバー・ダーク・キールは『墓地のモンスターを装備する効果』、それが無効になるか、モンスターがフィールドを離れれば当然モンスターカードはルールとして破壊されて墓地に送られる。
ただし、この場合は裁定として墓地に送られた際の効果は発動できないのですの。」
ロック「な、なんだってー!?」
「魔法カードがカスパールと同じ列で発動したのでカスパールの効果デッキからデッドマンズ・バーストを手札に加えますわ。
そのままカスパール一体でリンク召喚!魔弾の射手・マックス!リンク召喚成功時のマックスの効果!相手フィールドの魔法・罠カードの数までデッキから魔弾モンスターをリクルートしますわ!」
ロック「そ、そうはいかないでござる!罠カード発動!迷い風!マックスの効果を…」
「加えたカードを忘れたのかしら?魔弾-デッドマンズ・バーストを発動しますわ!迷い風は発動無効になり破壊!そしてマックスの効果処理時は伏せ一枚になっているからデッキから魔弾の射手 スターを特殊召喚!」
ロック「ぬわぁぁぁぁ!負けたくない!負けたくないでござるよぉ!!」
「LPを1000払って簡易融合をスターの下で発動!沼地のドロゴンを特殊召喚!
続けて同列で魔法カードが発動したスターの効果!
デッキから魔弾の射手 カラミティを特殊召喚しますわ!ついでにこれも打って差し上げます。魔弾・デスペラード!伏せカードもしっかり破壊して差し上げますの。
…ロックさん?未来融合があってもゲームをするためのLPがなければ意味ありませんわよね?」
ロック「し、シフォン殿…?流石に温情くらいありますよな?」
「勿論、ありませんわ。」
ロック「ヒィィィィ!」
「ドロゴンとカラミティでエクシーズ、No.39希望皇ホープ!さらに重ねてSNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング!
さあ、虐殺されるお覚悟は宜しくて?」
ロック「ダメです!!」
「ホープ・ザ・ライトニングで攻撃力0になったキールを攻撃!ライトニングの効果で攻撃力を5000にしますわ!」
ロック「アバァァァァァ!!」
5000の戦闘ダメージを叩き込まれるロックさん。
そして、シフォンは手の指を銃のように構える。
「攻撃力1000の魔弾の射手 マックスでダイレクトアタック、これでジャストキルですの。さようなら、ロックさん。」
ロック「やっぱりだめだったでござるぅぅぅぅぅぅ!!!……止まるんじゃ…ねぇぞ…」
ピロロロロロ、ピーッ!
(後攻3ターン目盤面)
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「まあ、なんというか予想通りだったね…」
ロック「あんまりでござる、手心をもっと加えてもいいと思うでござるよ。」
まあ、メタビートの魔弾なんて使ったらそうなるよね…でもちょっと意外だったかも、シフォンの方がドラゴンメイドとか使いそうかなぁとか思ってたし。
葉月「あえて一番盛り上がった瞬間に心をへし折るような戦い方だったよね…、なんだろう、わたしのプレイングよりよっぽどひどい気がする。」
いえ、それはないと思います。
「とりあえず約束通りデータを削除して貰いましょう。逃げようものなら…わかっていますよね?」
ロック「消すでござる!ちゃんと消すでござるよ!デュエルに負けてまだ食い下がる気は無いでござる!」
ノートPCを取り出して画像を目の前で泣く泣く削除するロックさん。まぁ、なんというか…うん…辛い絵面だなぁ…。
「くっ、今回の計画は失敗ね…けどまだ諦めないわ、なぜならロックさんはネタキャラ四天王の中でも最弱、これからまいろぐカフェには第二第三の四天王が襲来するわ。」
「なぜオーナーの貴女がそれを口にしているんですの。」
「(´・ω・`)……。でも、シフォンも楽しかったでしょ?」
一瞬押し黙るシフォン。なんだろう、シフォンの表情はどこか憂いを帯びている。
「……そうですわね。事実楽しかったですわ。」
スタスタとロックさんの方向に歩くシフォン。そしてロックさんが持ってきた袋から何かを取り出す。
「シフォン?」
「……まったく、頼むなら初めからちゃんと頼めばいいのですわ。」
くるりと振り返るシフォン。
「……メイドのシフォンのこと、もっと可愛がってほしいにゃん☆」
「「「「ーーーーーッ!!」」」」
ーーーお父さん、お母さん、先立つ不幸をお許しください。私はリアルの猫耳メイドが観れたので満足ですーーー。
「………ちょっと、何か返す言葉くらいあってもって……嘘…この人たち全員(精神的に)死んでますわ…」
ーーーTCGまいろぐカフェ、本日も多数の犠牲者は出ていますが営業中です。
またのご来店、お待ちしております。
第三話:ネタと雑コラのロック君 終